このプログラムで大切にしたいのは、子どもたちが、自然の中で自分の力を使いながら、
人の暮らしの根本にある営みにふれていくことです。
火をおこす。
水を扱う。
食をつくる。
道具を使う。
生活の場を整える。
仲間と過ごす。
ふだんの暮らしでは、誰かが準備してくれていること、すでに整えられていることを、
この三日間では、子どもたち自身が少しずつ引き受けていきます。
それは、ただ不便を体験するためではありません。
自然の中で、何が必要なのかを考え、自分の手を動かし、仲間と協力しながら、
その場で工夫していくための時間です。
縄文の人々は、海や森と向き合いながら、
その土地の恵みを受け取り、暮らしをつくってきました。
今年の「実践編」では、長者ヶ原遺跡での森の体験に加え、
遺跡が近い海辺での体験も充実。
糸魚川という土地に根づいた縄文の知恵を、より立体的にたどっていきます。
森で生きること。
海とともにあること。
大地の成り立ちを知ること。
そうした体験を重ねながら、
子どもたちは、自然と人の関係を自分自身の感覚で受け取っていきます。
三日間の「実践編」では、
糸魚川の自然と縄文文化にふれながら、子どもたちだけで過ごす時間を重ねていきます。
長者ヶ原遺跡では、竪穴住居を中心に、森の中で生きていた人々の暮らしを想像します。
水を汲み、火を扱い、食をつくり、道具にふれながら、
自然の中で過ごすための感覚を育てていきます。
また今年は、海辺のフィールドにも足をのばす予定です。
寺地遺跡やラベンダービーチを訪ね、海の近くで暮らした縄文の人々に思いを馳せながら、
流木や石など海辺の素材にふれ、塩をつくり、海の恵みを感じる時間をつくっていきます。
フォッサマグナミュージアムでは、
糸魚川の大地の成り立ちや、ヒスイをはじめとする石の世界にふれます。
なぜこの土地には多様な石があるのか。
なぜ縄文の人々は、この土地に惹かれたのか。
そうした問いを持ってから海辺の体験へ向かうことで、
土地と人のつながりを考える入口になっていきます。
夜は、青海中学校セミナーハウスをベースキャンプとします。
今年は竪穴住居での宿泊ではなく、安全面にも配慮した拠点を置き、
長者ヶ原遺跡や海辺のフィールドをめぐる構成としています。
夜には、その日の体験を振り返ったり、手を動かす制作の時間を持ったりしながら、
三日間の学びを少しずつ深めていきます。
自然の中では、天候や環境によって、予定通りにいかないこともあります。
けれど、そうした出来事に出会ったときに、どう受けとめ、どう工夫するか。
そこにこそ、このプログラムで育まれる「生きる力」があるのだと考えています。
◆ ナビゲーター紹介
寒川 一(さんがわ・はじめ)
アウトドア専門家。
焚火や野外活動、防災アウトドアの分野で、
長年にわたり子どもから大人まで幅広く伝えてこられました。
自然のなかで生きるための知恵を、
単なる知識ではなく、身体感覚をともなう体験としてひらいてくださる方です。
寒川さんのプログラムの魅力は、
火をおこす、水を扱う、道具を使うという行為のなかに、
責任や慎重さ、自然への敬意まで含めて伝えてくださるところにあります。
子どもたちが「できた」という達成感を得るだけでなく、
その体験を通して、自分と自然との関係を見つめる時間へと導いていただきます。
日程 : 2026年10月10日(土)〜10月12日(月・祝)
場所 : 長者ヶ原遺跡ほか(新潟県糸魚川市)
宿泊 : 青海中学校セミナーハウス
対象 : 7歳以上
定員 : 10人
● &Eフレンドメンバー(有料会員)
1人 99,000円 2人目から 94,000円
● &Eメンバー(無料会員)
1人 110,000円 2人目から 105,000円
● &Eフレンドメンバー(有料会員)
先行申込:6月27日(土)12:00 〜7月3日(金)17:00
通常申込:7月4日(土)12:00 〜9月23日(水・祝)
● &Eメンバー(無料会員)
通常申込:7月4日(土)12:00 〜9月23日(水・祝)
※ 期間中に定員に達した場合は、キャンセル待ちを承ります。
※ 現地までの交通費は含まれません。
※ 天候、海況、現地の安全状況等により、内容や活動場所を変更する場合があります。
※ 安全管理上、夜間の屋外への出入りなどについては、当日の状況を踏まえて明確なルールを設けます。
<お申込にあたって>
縄文タイムトラベル」は、トレーニング編と実践編の二つのパートで構成しています。
初めて「実践編」に参加される方は、必ず「トレーニング編」にご参加ください。
トレーニング編にお申し込みと同時に、「実践編」の予約が可能です。「トレーニング編」でプログラムの雰囲気や考え方にふれたうえで、実践編への正式なお申し込みをご判断いただけます。「トレーニング編」では、「実践編」に向けた事前学習に加え、ナビゲーターやスタッフとの顔合わせ、当日に向けた説明を行います。お子様が安心して「実践編」にご参加いただくための大切な準備の場でもあります。
参加にあたってご不安な点がある場合は、事前に事務局までご相談ください。
ご質問、ご不明点等ございましたら info.corp@sayegusa-e.org までお問い合わせください。
子どもたちは大人が考えている以上に、物事を深く、真剣に理解しています。
「子ども達が何か心に残るっていうのは、 ある意味、揺すぶられるみたいなところだと思うんです。不快なことでさえ心の振れにつながる。そのことが、その子の情緒を作るのでしょう」と寒川さんは言います。
実践編で子どもたちが出会うのは、思い通りにいかない自然であり、
自分の手を動かさなければ立ち上がらない暮らしであり、
仲間とともに考え、工夫していく時間です。
火がすぐにつかないこと。
天候に予定を変えられること。
道具を慎重に扱うこと。
自分だけでなく、まわりの人のことも考えること。
そうした一つひとつの経験が、子どもたちの心を揺らし、
自分で考え、動いてみる力につながっていきます。
子どもたちだけで挑む三日間。
その中で育まれていくものこそ、
このプログラムが大切にしている「生きる力」なのだと思います。
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