想像してみてください。もし、600万年前の海に飛び込む機会があったら・・・
巨大なサメ・メガロドン(巨大な歯の意)が海を支配し、人類がようやく地球に生まれ、歩きはじめたばかりの時代への旅の扉が、房総半島の南に位置するとある場所で開かれます。
このプログラムは、ただの「学習の場」ではありません。これは、子どもたちとその保護者が、古生物学者と一緒に、600万年前の地層を探索し、太古の生物の記憶を深い眠りから呼び覚ます「真の体験」です。
地球の歴史を肌で感じ、生命の進化と自分たちの存在の意味を深く探求します。
ナビゲーターは、古生物学の第一人者、早稲田大学の平山廉教授。
幼少期から化石に魅せられ続けてきたという平山教授の指導のもと、早稲田大学研究室での様々な化石を前にした座学と、メガロドンをはじめ600万年前の海洋生物の化石が見つかっている化石発掘現場でのフィールドワークを行います。
地層の秘密を探り、ロマンあふれる古生物学の世界に足を踏み入れるこのプログラムは、かつて化石発掘に憧れをいだいていた保護者にとっても魅力的なものです。子どもだけでなく、大人も夢中になれる内容となっています。
このプログラムでは以下のような体験を提供します。
実践的学び : ただの観察者ではなく、実際の化石探索者として活動します。
深い理解 : 地球の歴史や生命の進化を、直接的な体験を通して理解します。
科学的好奇心 : 子どもたちの科学への関心を育みます。未来の科学者や探検家が誕生するかもしれません。
家族の絆 : 親子で共に学び、冒険することで、かけがえのない絆を育む機会となります。
太古の海の神秘を探り、子どもたちの無限の好奇心をかき立てるこのユニークな体験を、ぜひご家族で共有してください。ながく心に残るであろう冒険が、きっとここにあります。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
「メガロドン(学名:Carcharocles megalodon、または Otodus megalodon)は、かつて存在した巨大なサメの一種です。メガロドンは「巨大な歯」という意味の名前で、その人間の手の平ほどもある三角形の大きな歯は日本を含めて世界各地で稀に見つかります。メガロドンの歯は、そのサイズ、形状、そして鋸歯状のエッジから、彼らが強力な捕食者であったことを示唆しています。この生物は、新生代中新世から鮮新世にかけての約2300万年前から260万年前に生息していました。メガロドンの化石は歯しか残っていないので、体の大きさは現生のサメとの比較から推定するしかありませんが、全長は最大15メートルから18メートル、あるいはそれ以上になったとも考えられています。これは現存するどのサメよりも大きく、当時最大の捕食者であり、海洋生態系の頂点に君臨していたと思われます。メガロドンについては、彼らがなぜ絶滅したのかなど謎も多く残されています。皆さんが新たに見つけた化石がそうした謎を解明する手掛かりになるかもしれません。」
2024年1月21日(日)開催
平山廉さん×阿川佐和子さんが贈る、とっておきのメッセージ
「子どもたちの想像力を育む古生物学の魅力」当プログラムに先立ち、平山廉教授と、作家・エッセイストの阿川佐和子さんをお迎えして、保護者のためのスペシャルトークライブを開催します。
数百万年、数億年という時間のスケールを扱う古生物学は、恐竜や古代生物といった子どもたちの想像力を刺激するテーマを含みます。古生物学の魅力について、また、その学問が子どもたちの成長にどのような貢献をする可能性があるのかを語っていただきます。阿川佐和子さんの洞察深い会話術で、平山さんからどんなスペシャルなお話が引き出されるかどうぞお楽しみに。
もちろん、「太古の海の神秘〜古生物学と化石探検」プログラムの魅力についてもご紹介します。ぜひご参加ください!
プログラム概要
開催日:2024年3月2日(土)、3日(日)※悪天の場合は3月10日(日)
場所 : 早稲田大学(1日目)、千葉県安房郡鋸南町(2日目)
ナビゲーター:平山 廉(古生物学者・早稲田大学教授)
対象年齢:7歳 (新2年生)~12歳 親子
募集人数 : 26名(親子のべ人数)
募集期間:2024年2月16日(金)まで
参加費:1組 48,400円 (子ども1・大人1)(税込・貸切バス交通費別途)
追加料金:1人 24,200円 (税込・交通費別途)
※ このプログラムは、2日間(日帰り)通しでご参加ください
※ 2日目のフィールドワークは小雨決行いたしますが、フィールド活動に支障があると判断した天候の場合は3月10日(日)に延期となります。スケジュールをご確認の上、お申し込みください
※ 定員になり次第、募集を締め切ります
※ 子どものみ、保護者のみのご参加は出来ません
※ 集合場所(品川駅・港南口付近)から現地までの移動は、貸切バス(有料)となります。大変お手数をおかけいたしますが、お申し込み後、別途ご案内メールをお送りいたしますのでお手続きをお願いいたします(弊社は旅行業業務を「日新航空サービス株式会社」に委託しております)
※フィールドワークの開催場所の詳細は、その土地の管理者の希望により、参加決定の方にのみお伝えいたします
<1日目のプログラム> 早稲田大学研究室ツアー
平山教授のガイダンスのもと、古生物学研究の最前線を体験します
10:00 早稲田大学・西門(高田馬場)集合
12:45ごろ 解散
ー プログラム(変更になる場合もあります)ー
太古の生命の謎に迫る – 古生物学入門
・平山教授からの特別講義
・進化の意義、時間の流れ、地球の歴史について
化石発掘体験 – 実際の地層からさまざまな化石を探す ティラノサウルスの祖先の化石がみつかるかも!?
・「岩手県久慈市から運んだ約9000万年前の地層」から自分で琥珀(こはく)などの化石を探す体験
古生物大図鑑 ワークショップ
・収集した化石や既存の化石のサンプルを使って、絶滅した生物の特徴や生態について
・子どもたち自身が化石から想像される生物の外観や生態を描き出すアートアクティビティ
地球環境の変遷を学ぶ
・数百万年前の地球環境や生態系について
・進化や絶滅の背後にある環境の変化について
<2日目のプログラム> 太古の海洋生物に会いに行く
化石発掘地を訪れるフィールドトリップ
平山教授と共に化石発掘地を訪れ、地層の観察や化石発掘に挑戦!
8:15 品川駅港南口付近(詳細はお申込後ご連絡)に集合 貸切バスで千葉県安房郡鋸南町へ ※東京駅集合から変更となりました(2/2)
(道の駅にて休憩)
10:25 現地到着
10:45〜14:00 フィールドワーク開始
(12:00 ランチ休憩)
14:20ごろ 現地出発
(道の駅にて休憩)
17:20ごろ 品川駅・港南口付近に着
プログラム参加規約pdf
平山 廉 (ひらやま れん)
1956年東京都生まれ。古生物学者・早稲田大学教授 専門は古生物学、特に化石爬虫類、カメ類の系統進化や機能形態学、古生物地理学。慶應義塾大学経済学部卒業、1989年京都大学大学院地球科学研究科にて古脊椎動物学を専攻。2006年早稲田大学国際教養学部教授(国際学術院)。2004年「化石カメ類の系統進化学的研究」で鹿児島大学理学博士。著書に、『痛快!恐竜学』(集英社インターナショナル 2001)、『カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化』(日本放送出版協会・NHKブックス2007)、『誰かに話したくなる恐竜の話』(宝島社 2013)、『面白くて眠れなくなる恐竜』(PHP研究所 2020)、『恐竜と古代の生物図鑑 圧倒的ビジュアルで迫る驚異の世界』(日本語版監修, ポプラ社,2021)など多数。父は画家の平山郁夫。
ふこの開催地では、長い年月をかけ海底が90度に隆起した地層を観察することができる(詳しいお話はプログラムにて)。今回、私たちが観察を行う地層は約600万年前のもの。 メガロドン(巨大サメの歯)や20種ほどのサメの歯や、鯨やイルカなど海洋生物の化石が見つかっている。
写真は平山先生がプログラム開催地で発見した600万年前のメガロドン(巨大サメ)の歯。サメは全身の骨格が軟骨でできているため歯しか化石にならない。 ゆえに、メガロドンの全容は未だ解明されていないという。