レポート「魔法使いの学校〜魔法で伝えるありがとう 」

REPORT vol.32

レポート「魔法使いの学校〜魔法で伝えるありがとう 」

開催日 : 2025年07月27日(日)

対象年齢 : 親子・5歳〜12歳(小学生)

ナビゲーター : HARA

場所 : ソノリウム(東京都・杉並区)

[ ART, CULTURE ]

伝えたかった気持ちが、そっと魔法になった日。

2025年7月27日(日)「魔法使いの学校 〜魔法で伝えるありがとう」が開催されました。

会場は、音と光がやさしく響く空間・ソノリウム(東京・杉並区)。
”魔法使いの学校”の先生は、世界を舞台に活躍するイリュージョニスト・HARAさん。
そして、素敵なピアノの生演奏で舞台に彩を添えてくれたのは、音楽家・杉本雄治さん。
マジックと音楽が響きあう、感性の一日が幕を開けました。

 

魔法を”観る”から、”届ける”へ。ようこそ、魔法の世界へ!

真っ赤な着物姿でホールに現れたのはHARAさん。
華麗なマジックを披露しながら、いつも間にか衣装も様変わり!
子どもたちの目が一瞬で輝き、ワクワクがはじまりました。

この日のテーマは「魔法で伝えるありがとう」。
魔法のタネは、技術ではなく「想い」。
マジックを通して、気持ちを届けることを学ぶ、SAYEGUSA &EXPERIENCEならではの特別授業です。

子どもたちだけでなく、保護者も一緒に魔法の練習に挑戦。
不器用でも大丈夫。うまくいかなくても大丈夫。
大切なのは、「想いを込めて相手に届ける」こと。
そんなHARAさんの魔法への想いが、伝えられました。

Photo : Ko Tsuchiya

はじまりは、1本の魔法の杖から。

まずは、魔法を“観る”時間。
目の前で起こる不思議な現象に、子どもも大人も目を丸くし、歓声があがります。
HARAさんの華麗なマジックに、会場全体が引き込まれていきます。

でも、この学校のいちばんの魔法は、「自分でやってみること」。
カードやステッキを使ったマジックを習いながら、
子どもたちは少しずつ“表現する楽しさ”に気づいていきます。

今回の目的は“タネ”を知ることではありません。
「大切なのは、誰に・どんな気持ちを届けたいか」。
先生のことばとともに、子どもたちは「魔法は心で伝えるもの」と学び、
いよいよ、自分の手で“ありがとう”の気持ちを込めた魔法をつくり出す時間へと進みます。

自分だけの「ありがとう」を届けよう

魔法使いとしてのレッスンのクライマックス。
参加者全員が、大切な人にメッセージを届ける魔法の準備を始めます。

カードの裏に、自分の伝えたい「ありがとう」や感謝の気持ちを書き込み
魔法使いとして、ステージに堂々と立つ練習も行います。

家族の前で魔法を披露する発表会では
ドキドキしながらも、相手を思い浮かべて一生懸命にメッセージを伝えるその姿に
皆の笑顔がほころびました。

そこに書かれていたのは、「いつもありがとう」「これからもよろしくね」の言葉たち。
──真っすぐな文字が胸に響きます。

伝える言葉は少なくても、やさしい思いがこもっているのが伝わってきました。

魔法は、いつでもあなたの中に。

最後に手渡されたのは、修了証。
自分で魔法をつくり出した経験とともに、
子どもたちはまたひとつ、大切な自信を手に入れました。

魔法は、遠くにある特別な力ではありません。
だれかを想う気持ち、自分を信じる力、そして届けたい想い──
そのすべてが、きっと人生を動かす“本当の魔法”になるはずです。

体験を通して、心が深く動く。

今回の「魔法使いの学校」は、“表現すること”の楽しさだけでなく
「ありがとう」というシンプルな言葉が持つ力を再認識する体験となりました。

誰かを思って行動すること。心を込めて伝えること。
小さな魔法が、空間いっぱいにひろがった一日でした。

静かだけれど、深く心に残る──
SAYEGUSA &EXPERIENCEは
そんな出会いが、子どもたちの未来の感性を支えてくれることを願ってやみません。

大切なお子さまに、本物にふれる時間を。
次の&Eプログラムで、お会いできるのを楽しみにしています。

シャボン玉の魔法  HARAさんが一番大切にしている、原点となったマジック

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