古生物学者・平山廉教授(早稲田大学)とともに、
600万年前の海へつながる地層を訪れ、化石発掘に挑む人気プログラムが今年も開催されます。
千葉県鋸南町には、海底が隆起して垂直に立ち上がった “特別な地層” が存在し、
そこからは巨大サメ「メガロドン」をはじめ、20種以上のサメの歯やイルカやクジラなど、太古の海を泳いでいた、海洋生物の化石が、数多く発見されています。
この2日間は、親子で 古生物学そのものを “体験する” 探究の旅。
科学好きの子にも、初めての子にも、本物の研究の面白さを存分に味わっていただけます。
ナビゲーターは古生物学者・早稲田大学教授の 平山廉 さん。
研究室では、特別講義や標本観察、9000万年前の地層からの化石探しなど、
大学研究室での学びを束の間、体験することができます。
科学に強い興味を持つお子さまには深く掘り下げる喜びを、
初めて触れるお子さまには「世界が広がる瞬間」を届ける内容です。
2日目は、平山先生ら専門家とともに太古の地層を観察し、化石発掘に挑戦。
地層の読み方、地球の変動、古代生物の痕跡を、自分の目と手で確かめる、フィールド体験です。
発掘地点は、平山教授が長年研究を続けてきたフィールドのひとつです。
本物の研究現場に立ち会える貴重な機会になります。
「久しぶりにまた、メガロドンが見つかるかもしれない!」
平山先生もドキドキ、ワクワクしているこのフィールドワーク。教室や図鑑では出会えない “科学の高揚感” をつくります。
・恐竜・化石が大好きで知識豊富なお子さま
・新しい世界に興味を広げたいお子さま
どちらも、“自分のペース” で没頭できるよう設計しています。
ただ “楽しい” だけではない——
科学的に考える力や、自然への敬意が育まれる時間です。
地球の時間、生命の進化、太古の海の環境…。
壮大なテーマが、研究室とフィールドでの体験によって、
親子の中に “自分ごと” として立ち上がってきます。
一緒に学び、一緒に驚き、一緒に語り合う——
そんな時間は、きっと長く心に残り続けます。
ー「この体験は、個人では子供に与えてやれないし、そもそも思いつきません。少しの知識で目の前の視界の見え方がガラッと変わる。例えば、縦の地層などスルーしてしまうものが、地球の歴史にドキドキする光景に変わるし、単なる地面が宝の山に見えてくる。ちょっとしたインパクトで、人生が変わりそうだと感じました。」
ー「プレミア化石、琥珀を探し当てたり、サメの歯の化石を見つけることができた感動が、少しでも子供にとっての夢へとつながれば良いなと思います。」
・平山教授の特別講義
・古生物学研究室の見学
・化石標本を使った観察
・9000万年前の土から琥珀などを探すワークショップ
・鋸南町の発掘地へ(貸切バス移動)
・垂直に立ち上がった地層での観察
・海洋生物化石の発掘体験
・平山教授の現地解
メガロドンとは?
“巨大な歯をもつもの”という意味をもつ絶滅した大型サメ。
その歯は手のひらほどの大きさになり、
新生代中新世〜鮮新世の海洋生態系の頂点に立っていたと考えられています。軟骨でできた体はほとんど化石として残らず、
歯こそが、彼らの存在を今に伝える唯一の証拠。あなたが発見する化石が、この巨大捕食者の謎を解く手がかりになるかもしれません。
◆ 開催概要
開催日:2026年3月7日(土)、8日(日)日帰り
予備日:3月15日(日)
場所 : 早稲田大学(1日目)、千葉県安房郡鋸南町(2日目)
ナビゲーター:平山 廉(古生物学者・早稲田大学教授)
対象年齢:7歳 (新2年生)~12歳 親子
募集人数 : 24名まで(親子のべ人数)
参加料金(昼食代含む、交通費別):
&フレンドメンバー(有料会員)1組(子ども1・大人1) 40,000円 、追加料金1名 18,000円
&Eメンバー(無料会員)1組(子ども1・大人1) 44,000円 、追加料金1名 20,000円
受付期日:2025年2月24日(火)まで
※参加費には研究室およびフィールドプログラム費・教材費・昼食代・保険を含みます。
※発掘現場の詳細は参加者にのみご案内します。
※2日目の集合・解散場所(品川駅・港南口付近)と現地間の移動は貸切バス(有料)となり、別途お申し込みが必要です。ご案内メールをお送りいたしますのでお手続きをお願いいたします。弊社は旅行業業務を「日新航空サービス株式会社」に委託しております。
Q:初めてでも参加できますか?
A:はい、もちろんです。毎回、初参加の方とリピーターの方が半数ずつほどで、どちらも安心して参加できるプログラムです。専門スタッフがサポートしますので、初めての方も安心してご参加ください。
Q:服装や持ち物に指定はありますか?
A:動きやすい長袖・長ズボン、運動靴を推奨します。汚れる可能性があるため着替えの持参がおすすめです。発掘に必要な道具(ヘルメット、タガネ、ハンマー)は&E事務局がご用意します。
Q:発掘現場は危険ではないですか?
A:事前に安全確認済みのエリアでのみ活動し、スタッフが常時見守ります。危険な作業は行いません。
Q:見つけた化石は持ち帰れますか?
A:はい。教授の判断のもと、持ち帰り可能な化石は記念としてお持ち帰りいただけます。研究資料として価値の高い化石が見つかった場合は、平山教授に寄贈いただくこともありますが、代わりに別の化石をお持ち帰りいただけますのでご安心ください。なお、このプログラムでは毎年、貴重な化石が数多く発見されています。
Q:親はどこまで一緒に活動しますか?
A:研究室・フィールドワークともに、親子で一緒に参加する構成です。
Q:低学年でも内容を理解できますか?
A:専門的な内容もありますが、平山教授やサポートスタッフがわかりやすく解説いたします。
Q:どのくらい体力が必要ですか?
A:長距離の移動はなく、小学生でも無理なく参加できます。
Q:2日目の移動方法は?
A:品川駅から貸切バスで現地へ向かいます。事前に申込案内をメールでお送りします。
Q:トイレや昼食はどうなっていますか?
A:トイレは休憩ポイントでご案内します。昼食は参加費に含まれています。
Q:雨の場合は?
A:小雨は実施します。フィールド活動や安全に支障があるような悪天候の場合は予備日の3月15日(日)に延期します。
プログラム参加規約pdf
平山 廉 (ひらやま れん)
1956年東京都生まれ。古生物学者・早稲田大学教授 専門は古生物学、特に化石爬虫類、カメ類の系統進化や機能形態学、古生物地理学。慶應義塾大学経済学部卒業、1989年京都大学大学院地球科学研究科にて古脊椎動物学を専攻。2006年早稲田大学国際教養学部教授(国際学術院)。2004年「化石カメ類の系統進化学的研究」で鹿児島大学理学博士。著書に、『痛快!恐竜学』(集英社インターナショナル 2001)、『カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化』(日本放送出版協会・NHKブックス2007)、『誰かに話したくなる恐竜の話』(宝島社 2013)、『面白くて眠れなくなる恐竜』(PHP研究所 2020)、『恐竜と古代の生物図鑑 圧倒的ビジュアルで迫る驚異の世界』(日本語版監修, ポプラ社,2021)など多数。父は画家の平山郁夫。
この開催地では、長い年月をかけ海底が90度に隆起した地層を観察することができる(詳しいお話はプログラムにて)。今回、私たちが観察を行う地層は約600万年前のもの。メガロドン(巨大サメの歯)や、20種ほどのサメの歯、鯨やイルカなど海洋生物の化石が多数見つかっている。
写真は平山先生がプログラム開催地で発見した600万年前のメガロドン(巨大サメ)の歯。サメは全身の骨格が軟骨でできているため歯しか化石にならない。 ゆえに、メガロドンの全容は未だ解明されていないという。
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