昨年12月22日、2024年を締めくくる特別なSAYEGUSA &Eプログラムが開催されました。この日は、シンガーソングライターの高橋あず美さんをお迎えし、音楽を通じて心がつながる「真の体験」をお届けしました。
音楽で広がるハッピーな輪
会場に響き渡るパワフルな歌声。あず美さんのエネルギッシュなパフォーマンスに圧倒され、はじめは、ただただ目が釘付けになっていた参加者たち。あず美さんの優しく明るいリードに応えるように、恥ずかしそうに遠慮がちだった子どもたちが、次第に目を輝かせ体を揺らし始めます。
大人たちもその姿に思わず笑顔がこぼれ、手拍子を打ちながら一緒に音楽を楽しむ空気が生まれていきました。音楽のリズムが一人ひとりの心に溶け込み、初めて聞く曲でも自然と体が動き出す——音楽が作り出したその瞬間、会場全体が一つになっていくようでした。
「一緒に歌いたい人〜!ピアノを弾きたい子はいますか〜!ステージに上がってきてくださ〜い」
お馴染みのクリスマスソングでリラックスしてきた頃、あず美さんの思いがけない提案で、子どもたちとのセッションタイムが始まりました。少し緊張した面持ちながらも、積極的にステージに上がった子どもたち。ピアノの鍵盤にそっと指を置き、音が響くと同時に表情がほころび、自信に満ちた笑顔が広がっていきます。なんと、持参したヴァイオリンでセッションに参加した子も。子どもたちの歌声やピアノ、ヴァイオリンの音が、あず美さんの歌声と楽しく重なると、観客から拍手が湧き上がり、会場全体が幸せな空気に包まれました。子どもたちは音楽の中で自由に表現する喜びを感じ、一緒に作り上げる特別なひとときを共有していました。
プログラム終了後、あるご家族からは、「子どもがこんなに楽しそうに音楽を感じる姿を初めて見ました。一緒に参加できて本当によかったです」という声をいただきました。「いつもは引っ込み思案なのに、ステージで堂々としている姿に驚きました」といった声もあり、ご家族にとって新しい発見の時間となったようです。
子どもたちは、高橋あず美さんの情熱的なパフォーマンスを通じて、音楽の中に自分を解き放つ喜びを感じると同時に、語ってくださったエピソードを聞き「夢を追いかけ挑戦することの素晴らしさ」にも触れたのではないでしょうか。この瞬間こそ、SAYEGUSA &Eが目指す「感性を広げ、新しい気づきを得る場作り」を体現したものだったと感じています。
新年のご挨拶に代えて
2024年も、たくさんの笑顔とともにSAYEGUSA &Eプログラムを開催することができました。これもひとえに、皆さまのご支援とご参加のおかげです。心より感謝申し上げます。
そして、2025年がいよいよスタートしました。私たちはこれからも、子どもたち一人ひとりが自分らしい表現を楽しみ、家族や仲間と新たな気づきを共有できる場を作り続けていきます。本年も、笑顔と感動あふれるSAYEGUSA &EXPERIENCEをどうぞよろしくお願いいたします。
Photo : Ko Tsuchiya