レポート「会話する音 ハッピー・ジャム」

REPORT vol.14

レポート「会話する音 ハッピー・ジャム」

開催日 : 2023年08月25日(金)

対象年齢 : 8~12歳、親子

ナビゲーター : 佐藤允彦

場所 : 霞町音楽堂(西麻布)

[ NATURE, ART ]

夏休みも終わりに近づいた8月25日。霞町音楽堂(東京都港区)にて、 &Eプログラム「会話する音 ハッピー・ジャム」が開催されました。

この日のスペシャルなプログラムは、日本ジャズ界の巨匠・佐藤允彦さんとボーカリストの上杉亜希子さん、そしてパーカッショニストの相川瞳さんといったプロのミュージシャンたちのセッションから幕を開けました。

インプロヴィゼーション(即興)の体験では、ペットボトルや缶などの中に、それぞれが自由な発想で持参した豆やお米、ビーズやビー玉などの「音の素」を入れオリジナルの楽器を作成。そのオリジナルパーカッショを使って大人チームと子どもチームが異なるリズムを奏でるジャム・セッションでは、「聖者の行進」やエキゾチックなトルコの行進曲、そしてボサノバなど、さまざまなリズムの曲に挑戦しました。パーカッションの相川さんのリードで、弾むような佐藤さんのピアノとのびやかな上杉さんの歌声に、参加者たちの奏でるリズムが絶妙に絡み合い、一つの素晴らしい音楽となって空間を魔法のように彩りました。子どもたちが夢中になってパーカッションでリズムを加える姿が印象的でした。

この他にも、音の多様性をさまざまな角度から体験。佐藤さん自作のボトル・ベル(ワインボトルに水を入れ音階を整えたもの)、水面を叩くことで響き渡る独特の音「ウォーター・ドラミング」や、伝統の童謡「ぞうさん」を各自の独自のリズムや旋律で表現する際の意外な調和などを楽しみました。
「ぞうさん」の演奏では、佐藤さんが「あれだけどんどん向こうから攻めてくるとは思わなかったですね。尻込みしちゃうんじゃないかと思ったんだけど、ほんとに面白かったですね。」と仰るほどのセッションとなりました。

プログラムの最後には本物のステージを体験。佐藤さんと相川さんのセッションによる迫力満点の「キャラバン」、佐藤さんと上杉さんによる東西のスタンダードをつなげたユニークな編曲「ドラえもんinニューヨーク」。大人も子どもも息を呑んで聞き入りました。

 

「今日、何人がおうちに帰ってお風呂でウォータードラムやってくれるかなって楽しみですね。もしそういうレスポンスが返ってきたらすごく嬉しいですね。お風呂から出てこなくなっちゃったみたいな(笑)」(佐藤さん)

 

SAYEGUSA &EXPERIENCEはこれからも、子どもたちが五感を研ぎ澄まし感性を開く体験を通じて、自らの世界を広げる機会を提供してまいります。次回の体験も、是非ご期待ください。

2023年9月1日
SAYEGUSA &E事務局

<&E フォトギャラリー>

Photo : Ko Tsuchiya

ご参加された保護者からのメッセージ

ご参加いただいた皆さまには心よりお礼申し上げます。沢山頂戴したメッセージを抜粋してご紹介いたします。

●親子で音に集中し、あっという間に時間が過ぎていきました。リズムの取り方や歌などの異なりかたがとても興味深かったです。
●日常の忙しさから離れて、音楽の楽しい世界に引き込まれ、とても良い時間を過ごせました。
●「僕、音楽はちょっと・・・」と控えめだった息子でしたが、会場に入ったとたん、BGMにノリノリ。演奏も楽しそうに聴いており、時には大笑いし、大満喫していた様子でした。親子で楽しませていただきました。
●盛りだくさんの内容で、聴くだけでなく参加できる部分もあり、大満足でした。
●気づけば、母である私が日常を忘れ、夢中になれるひとときを過ごすことができ楽しかったです。娘も音楽がますます好きになるような気がします。
●親子とも音の世界に入り込み、リズムの魅力と先生方の奏でる素晴らしい音色、歌声に引き込まれたひとときでした。
●巨匠と呼ばれる方の生の音に触れるという体験はなかなかないので貴重でした。子どもと一緒に楽しむことができ嬉しかったです。
●「音楽は自由だ」ということが伝わってきました。佐藤さんが「おもしろいね」とおっしゃったり、ボーカルやパーカッションの方のあたたかい雰囲気でとても楽しかったです。みなさんの最後の演奏は素晴らしかったです。
●世の中、答えやストーリーががっちりしたプログラムが多い中で、このような企画は貴重だと思いました。
●リズムだけでも音を楽しめること、5つの音をランダムに鳴らして音楽になったこと、楽器がなくても音楽を奏でることができること、どれもとても楽しかったです。

 

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