ごつごつしていたのに、まるくなった。
小さかったのに大きくなった
すっぱかったのに、甘くなった。
この果物、あの野菜 ──どうして今のかたちになったんだろう?
その変身の答えは、人の植物の関係の歴史のなかにあります。
ホントはすごい!果物と野菜の物語
この夏、SAYEGUSA &EXPERIENCEがご案内するのは、品種ナビゲーター・竹下大学さんとの、“果物と野菜のふしぎ旅”。
訪れるのは、東京・三鷹にあるブルーベリー農園「吉野果樹園」。植物に詳しくなくても、大丈夫。ちいさな「なんで?」や「おもしろそう」があれば、それが発見への入口です。
ナビゲーターの竹下大学さんは、植物がすき。果物がすき。でもそれ以上に、「なぜそうなったのか」を探るのがすき。キリンビールにて花の育種プロジェクトを立ち上げ、北米園芸界でも評価された品種開発者です。
図鑑では見えてこない、果物や野菜たちが“うまれた理由”や”変身の秘密”のおはなしを聞き、未来の果物を考えるワークショップにチャレンジ。ブルーベリー畑では、かたち・におい・あじ・手ざわりを感じます。
このプログラムを通じて目指すのは、ふだんの暮らしの中で、ふと“植物のすごいを思い出すきっかけ”を手にすること。
スーパーの売り場、食卓の隣、お弁当の片隅に、きっと、今日出会った“気づきのかけら”がよみがえるはずです。
ワークショップ「未来のくだものを発明しよう!」
ワークショップでは、子どもたちが、好きな果物の未来のかたち”を想像し、そのアイデアを、品種改良のプロ・竹下大学先生にプレゼンテーションします。
竹下先生は、子どもたちの発想を技術や文化の目線で本気でレビュー。
「それ、実現できるかも」「ここが面白いね」と、夢と知のキャッチボールが始まります。
正解を探すのではなく、“思いつき”が世界とつながる喜びを知る時間。
「ひと粒ずつ味がちがうブドウ」「タネがゼリーみたいなスイカ」──
そんな自由な発想から、未来の果物が生まれるかもしれません。
小さなブルーベリー、その一粒には、誰かの願いや工夫、季節のめぐりがつまっています。
“食べる”だけでは終わらない、果物と野菜の物語をご一緒にたどってみませんか?
<募集要項>
日時:2025年8月3日(日) 15:15集合 15:30開演 〜18:00解散(予定)
開催場所: 吉野果樹園 (東京都三鷹市)
対象年齢:5歳(年長さん)〜 12歳とその保護者
※ 子どもと保護者、計 2名以上でお申し込みください。
<参加費>
&Eフレンドメンバー(有料会員) 13,000円 (1組 子1・大人 1まで)3人目からは 6,500円
&Eメンバー(無料会員) 15,500円 (1組 子1・大人1まで) 3人目からは7,700円
※ 参加費には、果樹園への入場料、ブルーベリー摘み、ブルーベリー苗の代金が含まれます。
<申し込み期間>
&Eフレンドメンバー 〜2025年7月23日(水)
&Eメンバー 2025年5月21日(水)〜7月23日(水)
※ &Eメンバーの申し込み日は、予告なく変更となる場合があります
※ &Eフレンドメンバーの申し込み期間にて定員に達した場合には、&Eメンバーの募集は行わない場合がありますので、あらかじめご了承ください
ご質問、ご不明点等ございましたら info.corp@sayegusa-e.org までお問い合わせください。
竹下 大学( Daigaku Takeshita )
品種ナビゲーター・育種家。1965年東京生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、キリンビールに入社。新規事業としてゼロから花の育種プログラムを立ち上げ、同社アグリバイオ事業随一の高収益ビジネスモデルを確立。2004年には、ALL-America Selectionsが北米の園芸産業発展に貢献した育種家に贈る「ブリーダーズカップ」の初代受賞者に。現在は、植物・食文化・イノベーション・人材育成・健康の切り口から、様々な情報発信やセミナー等を行う。技術士(農業部門)、J.S.Aソムリエ、NPO法人テクノ未来塾理事。主な著書「野菜と果物すごい品種図鑑」(エクスナレッジ)「日本の品種はすごい」(中央公論新社)他著書多数。
◆ 竹下大学さん 著
『野菜と果物 すごい品種図鑑』(エクスナレッジ)
味・形・色・歴史——どこをとっても驚きだらけの“進化した”野菜&果物たちが、ユーモアたっぷりに紹介されています。食べる前に、見て・知って・もっと好きになる。親子で楽しめる、「おいしい」だけじゃない、発見だらけの図鑑です。
『日本の果物はすごい』(中公新書)
モモやブドウが、日本の歴史を動かしていた?武将が果物に願いを込め、外交の場で“特別な一品”として振る舞われ、時には、密かに戦の裏で育てられていた果物も──。この本は、ふだんの果物の向こう側にある、“もうひとつの日本史”。食卓の隣にある、大きな物語をのぞいてみたくなる一冊です。
◆竹下大学さん 監修
品種改良図鑑』(文研出版)
品種改良の前と後の写真を、見開きの紙面で見比べることができます。改良前後でここまで大きく変わるのかと、子どもだけでなく大人も楽しめる内容です。人類と生き物の共生の歴史に加えて、現代の多くの品種がどのように人々の役に立っているか、ゲノム編集など最新の品種改良技術も紹介し、品種改良の重要性を学ぶことができます。