風が通る美しい森の中で森の声に耳をすまし、子どもたちそれぞれの「センス オブ ワンダー」をみつけるプログラムです。
プログラムの舞台となるのは長野県黒姫の「アファンの森」。アファンとはウェールズ語で 「風の通るところ 」を意味します。この森は、故C.W.ニコルさん(作家・環境保護活動家)が、「故郷ウェールズのアファンの森が炭坑の廃山から元の緑の谷に戻ったように、「幽霊森」を再びさまざまな生命が溢れる日本の森に甦らせたい 」という想いで30年以上の時をかけて再生しました。
生まれ変わった美しい森には生態系のバランスが甦り、さまざまな植物、菌類、そして昆虫や両生類たち、全ての生き物が「生命の環」で結ばれています。
ありし日のC.W.ニコルさん アファンの森にて
C.W.ニコル・アファンの森財団提供
森の匂いをかぎ、目を凝らし、サウンドシェルターで森に吹く風や生き物の音に耳を澄ます…。五感をフルに使ってゆっくりとした癒しの時間を過ごします。森の中で体験するナビゲーター山口さんのプログラム、焚き火を囲みながらのおしゃべり、お天気がよければ満点の星空の下のお散歩など、特別なひとときとなることでしょう。
また、アファンの森には馬たちが森と人の暮らしの中に溶け込んでいる風景もあります。
2日目には、隣接するホースロッジに暮らす 2頭の馬・茶々丸と雪丸もナビゲーターとして加わり、馬の視線やぬくもりを通じて森の素晴らしさを伝えてくれます。お世話や餌やりをしたりしながら馬と触れ合い、アファンの森まで約2kmの遊歩道を馬と一緒に歩き、森を散策します。
カナダの先住民に倣って作られたサウンドシェルター
ニコルさんのお気に入りだったスポットのひとつ
夜になると、樹々の屋根で覆われた森には深い闇が訪れ、ひんやりとした風が頬に触れます。
先まで見通すことができなくなった森では、昼間聴こえていなかった様々な音や声が聞こえ始めます。樹が揺れ、葉が鳴る音として風を感じ、鳥や虫の羽音や鳴き声には生命の動きを感じることでしょう。そんななか、人 間である自分たちの声はどんな風に鳴り、響き、耳に届くでしょうか。空間に浸って小声になるのかもしれません。暗さの怖さを紛らわすように大きな声になるかもしれません。
風は音だけでなく香りも運べば、樹々の種を撒き、受粉も助け、土壌や水の表面を撫でてもいきます。飛ばされた種は実るものもあれば、動物に食べられるものもあります。動物がした糞や枯葉は土壌に溜まり分解され、土の栄養になります。
私たちが気づくのはひとつひとつバラバラの現象ですが、自然界ではバラバラに見える現象や出来事はすべてつながったひとつの環です。私たちがひとつの現象や出来事、風景に驚くとき、その背後にはあまりに複雑かつ膨 大でコンピューターでも計算しきれない自然の全体があります。自然に畏怖を抱くとすれば、それは捉えきれな い情報量が圧倒的なものとして目の前の風景に凝縮されているからかもしれません。
自然そのものに浸りながら、感覚を研ぎ澄ませて自然を感じ、受け入れ、時に反発し、人間と自然の関係を捉える。その感覚を自分(たち)のものにするための言葉や物語=経験や時間として共有すること。自然という全体性のなかに、その一部として人間を位置づける。森の声に耳を澄まして、不確かな世界を少しでも安心できる遊び場にできる、人間と自然をつなげる言葉、物語を味わいましょう。
プログラム概要
開催日 : 2022年 10月8日(土) 〜 9日(日) 一泊二日
場 所 : アファンの森、ホースロッジ (長野県黒姫)
ナビゲーター : 山口博之 (ブックディレクター )
対象年齢 : 6~10歳 親子
募集人数 : 9組
最少催行 : 7組(14名)
募集期間 : 2022年8月26日(金) 〜9月27日(火)
参加料金:121,000円(税込) / 1組2名(子ども1・大人1)
※1組2名(子ども1・大人1)以上でお申し込みください
※開催日に対象年齢であることをご確認ください
※保護者1名以上が必ずご一緒にご参加ください
※参加者の追加は子ども・大人ともに、60,500円(税込) /1名にて承ります
※交通・宿泊費は含まれておりません。弊社が旅行業業務(交通・宿泊の手配・集金)を委託している【JTB内 SAYEGUSA &Eサポートデスク】にて、別途お申し込みが必要です。詳細はお申し込み後にご連絡いたします。
※定員になり次第募集を締め切ります
1日目
9:00 東京駅集合(9:20東京駅発ー10:45長野着)
11:45アファンの森着
・オリエンテーション「ようこそアファンの森へ」
<子ども>
・森の探検
・サウンドシェルターで「森の声に耳をすませば」(山口さんプログラム)
<大人>
・森のレクチャー「C.W.ニコルさんとアファンの森」
・森の探検と、森林セラピー
<親子で>
・ディナー
・夜の森をお散歩
・サウンドシェルターで「夜の森の声に耳をすませば」(山口さんプログラム)
2日目
<子ども>
・ホースロッジで馬とのふれあい体験
・馬と一緒にアファンの森へ
<大人>
・森で癒しのプログラム、自由散策
<親子で>
・森でのフィナーレプログラム
・ランチ
13:30 アファンの森発
15:21 長野駅発 ー16:27 東京駅着・解散
<宿泊>
C.W.ニコルさんゆかりのペンション「竜の子(たつのこ)」さん(予定)
山口博之(やまぐちひろゆき)
ブックディレクター/編集者
good and son代表。1981年仙台市生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業後、2004年から旅の本屋「BOOK246」に勤務。06年から16年まで選書集団BACHに所属。17年にgood and sonを設立し、オフィスやショップから、レストラン、病院、個人邸まで様々な場のブックディレクションを手掛けている。企業やブランド、広告のクリエイティブディレクションなども手がけているほか、さまざまなメディアで編集、執筆、企画などを行っている。
&E AT-HOME「grow with BOOKS」のディレクションを担当。
●プログラム代金には往復の交通費・宿泊費は含まれておりません。お申し込み手続き完了後にお送りするメールに記載の【JTB内 SAYEGUSA &Eサポートデスク】にてお申し込みいただく必要がございます。●新型コロナ感染予防対策として、日頃より体温測定・体調管理をお願いいたします。体調不良、発熱の場合はご参加をお断りすることがあります。●アレルギーのある方は、お申し込み前に、お問い合わせフォームより必ずご相談ください。場合によっては対応出来ないことがございます。●悪天候等によりプログラムの一部が変更になる場合があります。
※ご参加にあたっての注意事項、持ち物等の詳細につきましては、お申し込み後に郵送するご案内書にてご確認ください。
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