音楽と文学のマリアージュ vol.6

メンデルスゾーン × シェイクスピア 《 夏の夜の夢 》

ドイツ・ロマン派の作曲家、メンデルスゾーン(1809-47)が手掛けた、シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』のための音楽は、「ヴァイオリン協奏曲」と並ぶ彼の代表作です。17歳で作曲した「序曲」の完成度の高さは早熟の天才メンデルスゾーンならでは。その17年後に、この「序曲」を気に入ったプロイセン王フリードリヒ・ウィルヘルム4世からの勅命を受けて、「序曲」以外の12曲の劇中音楽を書き上げた経緯も、メンデルスゾーンの溢れる才能を物語る逸話でしょう。中でも有名な「結婚行進曲」は、ワーグナーの「結婚行進曲(ローエングリンより)」と共に、世界中の新郎新婦を祝福し続ける名曲です。

※ご紹介するアルバムの国内版では、松本隆氏が執筆した台本を吉永小百合さんが朗読しており、この曲の決定盤として今も高い人気を誇る一枚となっています。機会があればぜひそちらもお聞きください。

曲目紹介と聴きどころ
by. 田中 泰(クラシックソムリエ)

SAYEGUSA &E オリジナルプレイリスト

《夏の夜の夢 》曲目リスト

  1. メンデルスゾーン劇音楽《真夏の夜の夢》小澤征爾指揮、ボストン交響楽団、キャスリーン・バトル、フデリカ・フォン・シュターデ、ジュディ・デンチ朗読
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