音楽と文学のマリアージュ vol.4

プーランク × ブリュノフ『ぞうのババール』

20世紀フランスを代表する作曲家、フランシス・プーランク(1899-1963)の代表作といえば、音楽物語『ぞうのババール』が有名です。プーランクがこの曲を作るきっかけとなったのは、親戚の子供達が『ぞうのババール』の絵本に夢中になっているのを観たからだとか。
フランスの作家、ジャン・ド・ブリュノフが1931年に発表したこの童話は、ジャンの妻、セシルが、自分たちの子供たちのために創作した物語が元になった架空の子象の物語。息子のローラン・ド・ブリュノフ(1925-2024)が愛らしい絵を添えたこの素敵な絵本に音楽をつけることを思いついた、プーランクの感性に拍手喝采です。

※権利関係によりプレイリストには載せられませんでしたが、忌野清志郎(語り)、高橋アキ(ピアノ)、矢川澄子(翻訳)による日本語版(1989年発売、のちに廃盤。2012年Disc Classicaから復活)も必聴です。 

曲目紹介と聴きどころ
by. 田中 泰(クラシックソムリエ)

SAYEGUSA &E オリジナルプレイリスト

《ぞうのババール》 曲目リスト

  1. プーランク《ぞうのババール》ジャンヌ・モロー(語り)、ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ) *オリジナルのフランス語版
  2. プーランク《ぞうのババール》ピーター・ユスティノフ(語り)、ジョルジュ・プレートル指揮、パリ音楽院管弦楽団  *ジャン・フランセによる管弦楽編曲版
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